太陽の贈り物。本物の赤りんご

ブラベリーファーム

12月も中旬になり、りんごのシーズンもいよいよ終わりですね。

りんごの木も落葉し、冬の景色になりました。

当園でもようやく繁忙期が落ち着き、時間に少し余裕が出来たので久々のブログ更新です。

サンふじのシーズン真っ盛りの時に更新したかったのですが、時間の確保が難しく。。。

ハイシーズンは過ぎてしまいましたが、今回はサンふじの着色によっての味の違いについて紹介しようと思います。

真っ赤に色付いているサンふじは見た目も良く美味しそうに見えますよね。

ただそのようなサンふじが本当に美味しいサンふじなのか、どのようなサンふじが美味しいのか、当園の味にこだわったサンふじの選別や見分け方も交えて紹介します。

 

目次

①一般的なサンふじの判断基準

②当園のサンふじの判断基準

③着色不足でも蜜の入った美味しいサンふじ

④まとめ

 

 

①一般的なサンふじの判断基準

サンふじを買う時に美味しそうな物を見極める際、ほとんどの購入者が見た目・色・大きさで判断していると思います。

実際に生産者も色の良い美味しそうな物を目で見て判断して出荷しているので、美味しそうな物を見た目で判断するのは間違いではありません。

しかしサンふじは蜜りんごの代表格で、蜜の入ったサンふじを食べたいと思う方が大多数だと思います。

この蜜入りは、見た目で判断するのが非常に難しく、100%蜜入りりんごを選別するのは不可能に近いです。

近年では蜜センサーもあり、そのような機械を使用すれば蜜入りを判断できますが、個人農家や一般の方が使用するのは難しいですよね。

なので農産物直売所やスーパーなどで販売されているサンふじは、美味しそうな真っ赤な物を見た目で選んで出荷されていることがほとんどです。

見た目での判断では蜜入りの判別は困難なので、中には蜜の入っていない物や完熟しない「青っ玉」もあるでしょう。

サンふじの見極めは本当に難しく、生産者でも蜜入りは分からない場合が多いです。

サンふじは濃厚な味が有名ですので蜜が入っていなくても美味しいですが、蜜入りこそサンふじの真骨頂ですので、せっかくなら蜜入りを味わいたいですよね。

 

 

 

②当園のサンふじの判断基準

当園でのサンふじ販売の判断基準は以下の通りです。

 

・年内販売分(11月~12月末)

①蜜の入っている物

②果実に締まりがあり高密度な物

③おしりが黄~黄緑色の物

 

・越冬販売分(1月~4月)

①蜜の入っていないor蜜の極薄な物

②完熟直前のおしりの黄~黄緑の美味しい物

③果実が硬い物

 

以上の条件が揃っている物を直売所や全国発送でお客様の元に届けます。

この条件を確認するのに当園では果実を軽く叩いた音で判断しています。

蜜の入っていない物や青っ玉、日焼けをして水分が抜けた物、中から腐敗している物は鈍い音がします。

蜜入り直前の物や蜜の入った新鮮な物は高密度な高い音がします。

また高密度な分持った時にずっしりと重いです。

それでもわからない場合は光の透け具合で判断します。

収穫したサンふじは、ある程度大きさや色付き・見た目で判断します。

しかし見た目で判断した物を含め、すべてのりんごを軽く叩き音を確認してから選別しています。

見た目は間違いなく美味しそうで蜜が入ってそうでも、叩いてみると鈍い音がしたり、水分が抜けていたりと、見た目では分からない内側の部分が音で判別できます。

選別はかなり厳しく行い、日焼けなどで果実が締まっていない物はたとえ蜜入りで味が良くても、加工用に回すことがあります。

ですので年内販売分のサンふじはほぼ100%蜜入りのフレッシュな物になります。

 

 

【農家直伝】りんご農家が教える新鮮で美味しいりんごの見分け方【蜜入り】 – ブラベリーファーム | 太陽の贈り物。本物の赤りんご | 長野県飯綱町 (braveryfarm.com)

 

 

③着色不足でも美味しいサンふじ

当園では見た目や大きさより、蜜入りや味にこだわったサンふじを販売しております。

以下の写真をご覧ください。

 

DSC_4352

 

色が全く違いますが、4つとも同じ畑で収穫したサンふじです。

普通なら左側の赤い物2つが美味しそうに見えますよね。

右側の2つは着色不足で美味しそうには見えません。

しかし割ってみると

 

DSC_4354

 

蜜がより入っているのは右側です。

もう2つも割ってみましょう。

 

DSC_4356

 

やはり沢山蜜の入っている物は着色不足の右側です。

 

このように見た目は赤くて綺麗でも完熟していないサンふじは沢山あります。

当園では左側の赤いサンふじは越冬販売分(1月~4月)に選別し、着色不足の右側のサンふじを年内販売分(11月~12月末)に選別します。

 

着色不足のサンふじは見た目が悪く美味しそうに見えませんが、実は蜜が入り果実の締まった美味しい物も沢山あるのです。

 

別のサンふじをもう一度見てみましょう。

 

DSC_4381

 

このサンふじも見た目が綺麗なのは左側ですよね。

おしり側も見てみましょう。

 

DSC_4382

 

おしりを見るとどちらが蜜入りの美味しいりんごか分かりますよね。

 

割ってみます。

 

DSC_4383

 

右側のサンふじが完熟のサンふじですね。

 

肌質も見てみましょう。

 

DSC_4387

 

真っ赤なサンふじは表面がすべすべしていて綺麗に見えますが、実は「青っ玉」に多い傾向です。

蜜入りの完熟のサンふじはザラザラしている物が多いです。

 

このように見た目でもある程度は味の良いサンふじを見分けることは出来ます。

・全体~おしりの黄色い物

・表面がザラザラしている物

などです。

詳しくは蜜についての記事をご覧ください。

農家が教えるりんごの蜜の正体!蜜自体は甘くない? – ブラベリーファーム | 太陽の贈り物。本物の赤りんご | 長野県飯綱町 (braveryfarm.com)

 

 

当園で販売するサンふじは見た目はあまり良くない物が多いですが、蜜入りと味にはこだわっております。

真っ赤に染まっているサンふじの方が完熟の美味しい物が多いですが、すべてではありません。

 

DSC_4388

 

こちらも右側のサンふじは色付きが悪く一見すると加工用に見えますが、すべて蜜の入った美味しいサンふじです。

見た目が悪くても美味しいサンふじは沢山ありますので、あまり見た目で判断せず美味しいサンふじを味わえるようにしましょう。

 

 

 

④まとめ

紹介してきたように、サンふじは見た目が全てではありません。

しかし真っ赤に色付いたサンふじの方が、美味しい物が多いのも事実です。

それでも外見が悪くとも、味がとても良い物は沢山あります。

日頃の生活においても同じで、外見に惑わされず中身を見て物事を決めたいと思う次第ですね。

贈答用やお歳暮で使用する物は見た目・大きさは大事ですが、自宅やおすそ分けで味の良いサンふじを食べたい・配りたい場合は、見た目はあまり気にせず選んでみてくださいね。

以上、サンふじの着色についてでした。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

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