太陽の贈り物。本物の赤りんご

ブラベリーファーム

秋も深まりフルーツが沢山店頭に並ぶ季節になりました。

りんごも秋を代表するフルーツの一つです。

沢山あるりんごの中でも、大きくて真っ赤なりんごはとても美味しそうに見えますよね。

最高級品と言われるりんごは、玉が大きく形が綺麗で色が鮮やかに染まった物です。

大きくインパクトの強い見た目は、贈り物として人気で喜ばれる方が多いと思います。

価値の高い玉の大きいりんごは、玉が小さいりんごより美味しいと思いますよね。

本当にそうなのか、今回はりんごの玉の大きさによる味や食感の違いを経験に基づいて紹介したいと思います。

 

目次

①大きさの基準

②大きさによる味の違い

③大きさによる食感の違い

④大きさによる日持ちの違い

⑤総まとめ

 

 

①大きさの基準

りんごの大きさの基準はその農家ごと違いますが、ブラベリーファームでの基準は以下の通りです。

大玉:直径9~10㎝ 重さ約400g (5㎏で14玉以下)

中玉:直径8~9㎝ 重さ約300g (5㎏で16玉~18玉)

小玉;直径7~8㎝ 重さ約200g (5kgで20玉以上)

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②大きさによる味の違い

りんごに限らずフルーツ全般、大玉の方が価値が高く高級品として扱われます。

ただこれは見た目による付加価値がほとんどで、味が良いから価値が高いという事はほとんどありません。(※中には大きい方が味が良いフルーツもあります。)

その中でもりんごは特に、「大玉だから味が良い」という事は無いと思います。

今まで沢山のリンゴを食べてきた中で、大きさによる味の変化はほとんど感じた事はありません

りんごは成熟度合いによって甘味や旨味が変化します。

成熟が進むと、甘味・旨味成分が増して美味しいりんごになります。

シーズン初期の段階から成熟しやすいのは小さい玉が多いです。

これは果実の体積が小さいため、果糖やショ糖が果実に入りきらなくなる飽和状態(完熟状態)になるのが早いためです。

玉が小さくても味が薄いということは無くしっかり完熟します。

なのでどのシーズンでも玉が小さい方が味の乗った完熟状態に遭遇する率が高いです。

これは蜜入りりんごも同じで、小さい玉の方が成熟が早いので蜜入りに遭遇する確率も上がります。

逆に大きな玉は、果実の体積が大きいため、完熟状態になるのに時間がかかります

陽当たりが良い場所などは初期の段階で完熟する物もありますが、大きい玉はシーズンの中盤~終盤にかけて味が良くなることが多いです。

大玉で見た目も良く、味も良い物は収量が少なく価値も高いため贈答品や最高級品として扱われます。

贈り物やお土産で大切な人にあげる際は大玉の方が見た目が良く喜ばれますが、家庭で食べる物や大きさを気にしない方であれば、玉が小さい物の方がどのシーズンに食べても完熟で味の良いりんごが多いです。

なのでどの品種に限らず小玉サイズが一番オススメの大きさです。

食べきりサイズで値段もお手頃なので家庭で食べるにはもってこいです。

 

ここで一つ知っておいて頂きたい事があります。

りんごには大きさによる味の変化は無いと言いましたが、標高や産地によって味が変わります

標高が高い所のりんごの方が酸が入りやすく、酸っぱく感じる傾向にあります。

例えば、甘いりんごが好きな方が標高の低い産地の大玉の完熟りんごを食べると、甘さが強くとても美味しく感じるでしょう。

次に標高の高い産地の小玉の完熟りんごを食べると酸味があり、「小玉だと甘さが弱い」と感じるようになり、大玉のりんごの方が美味しいと思い込むようになります。

同じ品種でも産地や土地によって味が変わりますので、好みに合わせた物を選んでください。

またりんご一つ一つ味に個性が有ります

なる枝や成熟度合いによって味が濃かったり薄かったり、甘さが強かったり弱かったり…一つ一つ姿形と味わいが異なります。

そのようなりんごに出会ったらそのりんごの個性として美味しく味わって頂けたらと思います。

美味しいりんごの見分け方

【農家直伝】りんご農家が教える新鮮で美味しいりんごの見分け方【蜜入り】 – ブラベリーファーム | 太陽の贈り物。本物の赤りんご | 長野県飯綱町 (braveryfarm.com)

まとめ

大きさによる味の違い ほとんどない
オススメの大きさ 小玉(直径7~8㎝ 重さ約200g)

中玉(直径8~9㎝ 重さ約300g)

 

 

 

③大きさによる食感の違い

次に大きさによる食感の違いについてです。

今まで沢山のりんごを食べてきた経験則ですが、小玉の方が果実が硬い傾向にあると思います。

論文などを調べてみると、りんごの大きさと果肉細胞径の大きさが比例する傾向にあるという研究結果がありました。

大玉の方が果肉細胞径が大きく小玉の方が果肉細胞径が小さくなるようです。

そしてこれは早生・中生品種(9月10月に収穫されるりんご)に多く、早い時期のりんご程この傾向にあります。

細胞径が小さい方が、隙間が少なく果実がギュッと詰まっていて硬さがあります。

なので噛んだ時の食感は小玉の方が良く、シャキッとしたフレッシュな食感が楽しめます。

晩生種(11月に収穫されるりんご)は細胞径の大きさに差異はほとんど無いようなので、大きさ関係なくシャキッとした食感が多いです。

それでもりんご全体の品種を見ると、食感の良いりんごを食べたい方は小玉を選んだ方が良いでしょう

 

まとめ

大きさによる食感の違い 小玉の方が硬い傾向にある
オススメの大きさ 小玉(直径7~8㎝ 重さ約200g)

中玉(直径8~9㎝ 重さ約300g)

 

 

④大きさによる日持ちの違い

次に日持ちの違いです。

日持ちに関しては大きさによって違いが顕著に表れます。

収穫してからの保存日数をまとめました。

低温下で保存 大玉 中玉 小玉
早生品種 1週間 1~2週間 3週間
中生品種 2週間 2週間~1カ月 1~2か月
晩生品種 1カ月 1~2か月 2~3ヶ月

※経験則なので確実ではありません。

 

小玉の方が断然持ちが良いですね。

品種にもよりますが大玉中玉が柔らかくなっていても、小玉はずっとシャキシャキしている物が多いです。

晩生種は蜜が入るので、たっぷり蜜の入った物は大きさ関係なく1カ月程度の日持ちです。

どの品種でも長く持たせたい場合は小玉を選ぶようにしましょう

りんごの保存方法

りんごの保存方法に困っている方必見!農家がりんごを長期保存する方法 – ブラベリーファーム | 太陽の贈り物。本物の赤りんご | 長野県飯綱町 (braveryfarm.com)

 

⑤総まとめ

大きさによる味の違いはほとんどありませんが、小玉の方が早い段階で完熟し味が良い物に当たる確率が高いです。また食感・日持ちは断然小玉の方が良いので、贈り物やお土産でなければ、小玉~中玉あたりを選ぶのをオススメします

りんごは「大きい方が美味しい」というイメージがあると思いますが、小さい物の方がりんごとしてのポテンシャルは高いです。

沢山のりんごがある時は是非一度小玉のりんごを選んで食べてみてください!

 

いかがでしたか?

以上、大きさによる違いでした。

りんごを選ぶうえで参考にしてみてください。

 

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